「整経」とは、織布工場で生地を織る前に経糸を準備する工程です。
遠州織物は分業制で成り立っています。
一般的な生地でも、織布工場で生地が織り始められるまでに少なくとも1ヶ月半〜2ヶ月はかかります。
準備工程で重要な作業のひとつに「整経」があります。

織る生地の規格によって、経糸の本数、長さが異なるため、指示通り経糸を巻いていく工程です。
整経の工程には、遠州では主に2つのやり方があります。「部分整経」と「荒巻整経」です。
今回募集しているのは「荒巻整経」です。
「荒巻整経」では、経糸が4000本の規格であれば500本の糸を立てて、ビームに巻いていきます。これを8本作ります。

糸の性質や気温、湿度によって、糸の切れやすさが異なります。
糸が切れれば、手作業で結び、巻く作業を再開します。

今回訪問した加藤荒巻さんは、50年以上続けている大ベテラン。
終始笑顔で話されてて、この仕事が好きなんだな、と感じました。
整経の腕次第で、その後の製織工程の織りやすさが変わってくる大事なお仕事です。
遠州産地では高齢化が進んでいるため、新たに職人を目指す方を募集しています。
将来的に独立し、個人事業として整経業をやってくださる方向けです。
大ベテランが仕事を教えてくれます。
募集内容
働き方:独立し、個人事業としてやっていける方
職種:織物整経業
仕事内容:経糸の準備、巻取り作業
勤務地:遠州地域
応募資格:未経験可
※ご興味がある方は、entranceのお問い合わせフォームかメール(entrance.textile@gmail.com)までご連絡ください。
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